悪用されるネット検索 メタタグの死角を突く 日経よりOCR読込み一部加工
インターネット検索で、「これだ」と目を付けたホームページを開いてみると、
目指す情報とまったく違ってがっかり。
そんな経験があったら、それは「メタ・タグ」のせいかもしれない。
ネット利用者を巧みに自分のサイトに誘い込む集客テクニック。
米国で横行し、訴訟ざたになる例も出てきたネットの見えない違法行為とは。
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「メタ・タグ」とは、ホームページを閲覧ソフト(プラウザー)上で表示するために記述するコンピュータ用語のうち、
そのページの内容を示す部分を指す。内容に関連するキーワードで構成されるが、
それ自体はプラウザに表示されず、ページ裏側の覚書のような役割をする。
このメタ・タグを、ネット利用者を自分のホームページに誘導するために悪用するケースが欧米で急増している。
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仕組みは簡単。ネット検索サービスの一部がメタ・タグに挿入されたキーワードを拾って
ページを選んでいことを利用し、「ブッシュ大統領」とか人気映画「A.T.」といっただれもが
検策しそうな単語を勝手に自分のホームページのメタ・タグに書き込むのだ。
アダルトページや通販ページなどにこうした悪用例が多く、
子供が知らず知らずのうちにこうしたサイトを閲読してしまうこともあるという。
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米国の大手製薬会社イーライリリーの人気商品「プロザック」を、
別の製薬会社が自社のホームページのメタ・タグに挿入したケースは、裁判にまで発展した。
同商品の情報を求めてネット検策した利用者が同意のないままこの製薬会社のページに導かれるのは、
「商標権侵害と不正競争防止法達反にあたる」と訴えたのだ。
2000年秋、裁判所はイーライリリー社の主張を認め、有罪の判決を下した。
たとえブラウザーに表示されなくても、メタ・タグ内の表記には公共性があると判断した。
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日本でも、アダルトサイトなどでメタ・タグを使った不正な勧誘が日立ってきている。
ネット上には、キーワードにしたい単語を書き込むだけで
メタ・タグの書式を自動的に作成してくれる無料サービスも登場するなど、
もっと客を呼び込みたいと考えるサイトオーナーへの誘惑も尽きない。
これに対してサービス側も対策を講じている。
たとえば「エキサイト」は、メタ・タグが悪用の温床になっていると判断し、
検索条件から外した。「goo」や「インフォシーク」はメタ・タグを検策に使っているが、
「無関係なキーワードを多く使うページは「スパム(不特定多数に向けた嫌がらせ)サイト」
としてデータベースから除外する」(インフォシーク)という。
ただ悪用する側は、画面上に背景と同じ色の文字で無関係なキーワードを書き込んで
検索サービスに引っ掛かりやすくするなど、メタ・タグ以外でも検索サービスの裏を
かくあの手この手を考えてきている。
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このため、検索サービス各社は利用者に対し、
「なにかおかしいと感じたらすぐにメールなどで情報を提供してほしい」と協力を呼び掛ける。
利用者による積極的な情報提供が、悪質なサイトの早期発見・除去につながるためだ。
メタ・タグなどを使ったネット検索の悪用が、日本で違法になるかどうかはまだ明確ではない。
ただし、サイバー関連法に詳しい岡村久道弁護土は、悪用の仕方が、
広い意味で真偽を混同する恐れがあるとみなされれば、
十分法的な問題になり得る」と話している。
今のところはドメイン紛争などほかの話題に隠れがちなメタ・タグの悪用問題とはいえ、
「見えない」のに乗じて軽率に飛びつくことだけは避けた方がよさそうだ。
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